「コララインとボタンの魔女」の感想あらすじ
【キャスト】
ダコタ・ファニング、キース・デヴィッド、テリー・ハッチャー、ジョン・ホッジマン、イアン・マクシェーン、ロバート・ベイリー・Jr
【あらすじ】
田舎に引っ越してきたばかりで退屈な毎日を送る少女、コラライン。
両親もかまってくれず1人で遊んでいると新しい家に小さな扉を見つける。その扉は心躍る「もう一つの世界」への入り口だった。
そこには優しい「別の」両親がいて、サーカスやごちそうなどにコララインはすっかり夢中に。1つだけ奇妙なのことに住民はみんな目がボタンだった、、、
この世界が気に入ったコララインは「別の」ママに「目をボタンにすればここにずっといていいわよ」と提案される。「別の」ママの恐ろしい狙いとは?
「コララインとボタンの魔女」のみどころ
ストップモーションアニメとCGの組み合わせがすごい
今作はストップモーションアニメで有名な「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」と同じ監督によって手掛けられています。
ストップモーションアニメとは人形をちょっとずつちょっとずつ動かしながら作られるアニメのことで製作には膨大な時間がかかります。
CGよりなめらかすぎないことで人形がまるで生きているかのように見えるのが魅力の手法です。そこにうまくCGが組み合わさり、見事な映像の世界があふれています。
今作はそれに加えてカラフルでダークな世界観が癖になります!
メイキング映像も魔法みたいですごいのでよかったら映画鑑賞後に見てみてください!
ヒューゴー賞受賞の原作を見事に映像化
ヒューゴー賞はSF・ファンタジー文学で優れた作品に贈られる賞で、今作の原作の児童書がこの賞を受賞しています。
今作は映像だけでなく、物語の内容が素晴らしいんです!
ファンタジーかつアドベンチャーな魅力的ストーリーに引き込まれていきます。
今作の大筋は『父母を救うため魔女と戦う』という割とシンプルな冒険物語ですが、その中の細かい設定(目がボタンになった魔女や住人が住む別の世界、奇妙な隣人たち、目を探すゲームなど)がオリジナリティを強くしていて、よくぞ100分にここまで詰め込んでくれましたというほど濃くて面白い内容になっています。
作品としての完成度がめちゃくちゃ高いのに、日本での知名度があまり高くないのが不思議です!
ぜひぜひお子さんにも大人にも見てほしいアニメ映画です。
脇役なのに強烈なキャラクターたち
今作の見どころのひとつが、その個性的なキャラクター達です。
昔女優だった気の合わないおばあちゃん2人組、トビネズミと暮らす曲芸師、いつも憂鬱そうな「whyborne(なぜ生まれた)」という名前の少年など。
コララインと両親がわりとどこにでもいそうな家族なので、奇妙な隣人たちがより一層際立ちます。
私的に好きなところはたくさんあるのですが、一番笑ったのはおばあちゃんが犬に服を着せるところです。
おばあちゃんは犬が好きで何匹も飼っているのですが、死んでしまった犬には天使の服を着せて、はく製にしてあげています。
コララインがおばあちゃんを訪ねると、弱っているけど生きている犬にも服を編んでいたりして、ブラックユーモアも満載です。おばあちゃん気が早い!(笑)
見た目も中身も癖のあるキャラクターたちにも注目してほしいです!
「コララインとボタンの魔女」のキャストの魅力
ダコタ・ファニング
主人公コララインの声を演じています。
「アイ・アム・サム」など数々の作品に出演して、子役から活躍している女優。
可愛くて、強気なコララインの声がよく合っていました。
テリー・ハッチャー
コララインの母親とボタンの魔女を演じています。
人気ドラマ「デスパレートな妻たち」で有名な女優。
ママ、別のママ、ボタンの魔女と同じ人物で3通り性格が全然違っていて、難しい役であったと思いますが、違和感なく見られました。
キャストを見て改めてそういえば、ママと別のママって同じ声だったね。と思いました。
上手に演じ分けされていたと思います。
イアン・マクシェーン
変わり者の隣人、ボビンスキーの声を演じています。
イギリスの俳優で「パイレーツ・オブ・カリビアン」の黒ひげ役などで有名です。
かっこいいイメージでしたが、変わり者のおじさんをいい声で演じていました。
ボビンスキーが最後こっそりチューリップ畑をビーツ畑に変えようとしているところが最高でした。