『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』のあらすじ
【キャスト】
アントン・イェルチン、アディソン・ティムリン、ウィレム・デフォー、ググ・バサ=ロー、ニコ・トルトレッラ、パットン・オズワルト
【あらすじ】
オッド・トーマス(アントン・イェルチン)は死者を見る能力を持っているダイナーのコック。
事件に巻き込まれた死者の無念を知ると、助けずにはいられない性格だ。
ある日、流血の惨劇が迫っていることを知らせる「悪霊ボダッハ」が町に大量発生している状態を目にするオッド。
嫌な予感が胸に広がり、何が原因かを秘密裏に調査することに。
そして、彼はある男に悪霊ボダッハが憑りついていることを知る。
町に惨劇を起こさないために、オッドは男の陰謀を未然に防ぐことができるのか。
『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』のみどころ
・分かりやすくテンポの良いストーリー
・町を襲う陰謀にラストまでハラハラさせられる
・切なく悲しいラストはまさに映画の醍醐味
分かりやすくテンポの良いストーリー
主人公オッドの「語り」があるため、内容を掴みやすい作りのストーリーになっています。
ストーリーもよくあるコミカルなホラーで、スピード感もあり、見ていて飽きない内容です。
コミカルすぎるとホラー好きにはつまらないですし、ホラーすぎると万人受けしません。
この映画は丁度いい割合で作られていて、家族でも楽しめると思いますし、ホラー映画が苦手な方でも気軽に楽しめると思います。
町を襲う陰謀にラストまでハラハラさせられる
悪霊ボダッハの出現により、何かとんでもない事が町に起こる予感がする主人公オッド。
悪い予感は当たっていて、町で大量虐殺の計画が行われることを突き止めます。
しかも黒幕は、PODというのは悪魔崇拝者たちのグループです。
誰がこのグループに属しているのか犯人は物語の終盤にならなければわからず、しかも予想外の人物なのでした。
途中でこの人かな?とは思いましたが、物語での影が薄く印象に残らなかったので、見ているうちに忘れてしまいました。
映画を観る方は、注意深くいろんな人物に注目していたほうが良いでしょう。
切なく悲しいラストはまさに映画の醍醐味
モールでの大量虐殺の被害を最小限に抑えることができたオッド。
怪我を負いながらも、モールで働いていた彼女と帰宅し、またいつも通りの生活が始まり、ハッピーエンドかのように思えました。
しかし、それはオッドの視点。つまり霊が視えるオッドの主観でした。
実際はモールですでに恋人は死んでおり、それを認めることができないオッドはいつも通り彼女に接していただけなのです。
たくさんの人を救うことができましたが、一番大切な恋人を失ってしまいました。
このラストは涙なしでは見ることができません。
私はハッピーエンドが好きなので、ラストはとても切なくなりました。
『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』のキャストの魅力
アントン・イェルチン
主人公オッド・トーマス役です。
コミカルだけどシリアスな演技に引き込まれました。またアクションシーンも見どころです。
映画「ターミネーター4」やドラマ「クリミナル・マインド」にも出演しており、ピープル誌の「最も美しい人100人」に選出されたことでも有名です。
2016年に自宅で事故に遭い、27歳という若さで亡くなっています。
彼の新作をもう見ることができないのは非常に残念です。
ウィレム・デフォー
警察署長の役です。
私が初めて見たのは「スパイダーマン」だったので悪役のイメージが強かったですが、今回は味方でコミカルな演技もあったので、印象ががらりと変わりました。
スパイダーマンだけではなく、「オリエント急行殺人事件」などの有名作にも多数出演しており、映画好きの方なら一度は目にしている役者さんではないでしょうか。
今後の活躍にも期待です。