【未来のミライ】は家族に優しくなれるファンタジーアニメ!

『未来のミライ』のあらすじ

【声】

上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治他

【あらすじ】

まだまだ甘えん坊の男の子、くんちゃんの元に赤ちゃんがやってきた。

その子は妹の未来ちゃん。

パパやママを独り占めに出来ないくんちゃんは苛立ち、わがままになり、未来ちゃんにまで八つ当たりをする始末。

お兄ちゃんになるという葛藤、お姉ちゃんになっている未来ちゃんをはじめとした過去や未来の家族たちとの出会い、経験、くんちゃんの成長を描いたストーリー。

それは庭の樫の木から始まる家族と命の物語。

『未来のミライ』のみどころ

・ママ、パパのリアルなつぶやき、やり取り、育児あるあるエピソード

 

・庭の樫の木が導いてくれる脈々と続く家族の歴史の大切さ

 

・経験、体験から学ぶ成長過程をアニメ映画ならではのファンタジーの要素で表現

ママ、パパのリアルなつぶやき、やり取り、育児あるあるエピソード

くんちゃんは現実と過去未来(ある意味ファンタジーの世界)を行ったり来たりするけれど、ママ、パパを取り巻く現実はどこまでもリアル。

思い通りにいかない育児の中で泣いてわめいて喧嘩してパニック、カオス状態。

育児を経験した人なら思わず「あるある」とつぶやいてしまいそう。

うまくやろうとしているのに、現実はおこってばかり。

悩みを吐露するママに寄り添うばあばの一言「子育てに願いは大事」は、全てのママへの応援メッセージの如くしみわたることでしょう。

庭の樫の木が導いてくれる脈々と続く家族の歴史の大切さ

庭の樫の木を通して、くんちゃんは現在、過去、未来、様々な家族と出会います。

飼い犬のゆっこ、未来のミライちゃん、子供時代の母親、乗り物の乗り方を教えてくれるひいじいじ、そして未来の自分・・・。

樫の木は我が家の歴史の索引、インデックス。

今の私たちを形作っている、どのひとつも欠けてはならないかけがえのないエピソードたちなのです。

自分や家族にもこんな索引、インデックスが欲しい、小さなエピソードを探してみたいと思わせてくれますよ。

経験、体験から学ぶ成長過程を映画ならではのファンタジーの要素で表現

くんちゃんのわがままぶり、成長はリアルですが、その過程の表現は映画ならではです。

全てがリアルに徹していないことで、逆にエンターテインメントとして楽しめると思います。

美しさという点では、ひいじいじとバイクでツーリングする過去の海辺の景色がおすすめ。とてもすがすがしく、吹き抜ける風を感じさせます。

映画ならではの迫力という点では、なんといっても未来の東京駅。

初めの内は既視感のある電車、鉄道の景色なんですが、だんだん見たことのないスピード感、スケールの東京駅が体感出来ます。

くんちゃんは迷子、不安や恐怖感と相まって、ドキドキとしたスリルもあります。

映画ならではなんですが…もしかしたら案外、本当に、子供って、現実と過去と未来を行ったり来たりして何かをつかみ取り、成長しているんではないかしら?

そんな思いが駆け巡ってしまうほど、現実とファンタジーが絶妙に交錯していく物語です。

『未来のミライ』のキャストの魅力

この映画のメインと言えるくんちゃん(上白石萌歌)、未来のミライちゃん(黒木華)も素敵ですが、ここはあえて脇役の魅力、配役のすばらしさをお伝えしたいと思います。

吉原光夫

くんちゃんちの飼い犬ゆっこと、ゆっこが人間の姿になった謎の男を演じています。

ゆっこはくんちゃんが生まれる前からいて、夫婦の愛を一身に受ける王子だった。

が、くんちゃんが生まれてから自分への愛情が消えてしまったと感じています。

吉原さん、実は今まで知らなかったのですが、元劇団四季の団員とのこと。

どうりで王子っぷりが素晴らしい!

誇り高き王子、そしてその地位の脱落ぶりが見事にハマっています。

どなたが演じていらっしゃるのだろうと一番にチェックしてしまいました。

宮崎美子

くんちゃんと未来ちゃんのばあばを演じています。

くんちゃんのママが出産、入院中のときはくんちゃんのお世話をしたり、ちょくちょくくんちゃんのお家にやってきている様子。

宮崎美子さんの柔らかな語り口がくんちゃんのママや見ている私たちを癒してくれます。

最近の宮崎さんはクイズ番組の人というイメージがついていますが、こんな優しいばあば役もとても似合います。

福山雅治

くんちゃんに乗り物に乗るコツを教えてくれた「カッコイイ」人。

戦争とか周りの景色からどうやら過去の人らしいが、実はくんちゃんのひいじいじだったという若者を演じています。

くんちゃんがおもわず「カッコイイ」とつぶやき、彼との経験から自転車練習に立ち向かい、乗れようになりました。

多大な影響を与えてくれたキーマンと言えるでしょう。

福山さんの男前ぶりが声やセリフのひとつひとつに表れています。

何事にも最初はある。

乗り物を乗る時のコツはずっと先を見る、遠くを見ること。

「カッコイイ」男のセリフに思わず納得してしまいました。

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