「シンプルフェイバー」の感想あらすじ
【キャスト】
アナ・ケンドリック、ブレイク・ライヴリー、ヘンリー・ゴールディング、アンドルー・レイノルズ、 リンダ・カーデリーニほか
【あらすじ】
夫を事故で無くし、ブログを動画で撮ることが趣味のシングルマザー ステファニー(アナ・ケンドリック)と、どこかミステリアスで謎の多いキャリアウーマン エミリー(ブレイク・ライヴリー)は、小学生の子供を通じてひょんなことで仲良くなる。
昼下がりのマティーニを楽しみながらお互いの秘密を告白し合ったり、ステファニーは仕事で忙しいエミリーの息子ニッキーの面倒も見たり、親しくしていた。
しかしいつも通り、ニッキーのお迎えを頼まれたステファニーは、エミリーと連絡がとれなくなる。
完璧に見えた夫、エミリーの事情を知らない会社のボス・・・。
謎は深まるばかり。しがないシングルマザーのステファニーが衝撃的な真実を突き止める。
「シンプルフェイバー」のみどころ
・二大人気女優のハマりすぎな役柄
・誰が悪者なのかラストまでわからないストーリー展開
・純粋な子どもたち
二大人気女優のハマりすぎな役柄
「ゴシップガール」で一躍有名になったブレイク・ライブリーと、「バッド・バディ」などのラブコメでも活躍するアナ・ケンドリックのそれぞれの特徴を生かした役柄がぴったりすぎて、ナイスキャスティング!と思わずはいられません。
エミリーの人懐っこいけどどこかミステリアスで危険で、だけどカッコイイ女性はブレイク・ライブリーのスタイルや表情にとても合っていて、しばらくエミリーが出ないシーンが続くと「早くエミリーが見たい!」と願ってしまうくらい美しいです。
また、ステファニーのちょっと変わり者で頑張り屋さん、そしてまっすぐなママを演じたアナも見た目にマッチしていて、違和感なく鑑賞できました。
誰が悪者なのかラストまでわからないストーリー展開
作中何度もステファニーが黒幕なのかも?エミリーの夫ショーンが悪役だったのか!と自分なりにいろいろと予想しながら見ていたのですが、最後の5分くらいまで誰が結局元凶なのかわからず、最後までハラハラしてみることができました。
序盤から映像がきれいでスマートにまとまっていて、こんなに仲良しな二人なのにこの後どうなるの?と先が気になる構成です。
また、個人的に一番好きだと思ったのは、エンディングの際に、実話のように終わるシーンがよりこの映画に深みを出してくれると思いました。
実際にはフィクションですが、実話でもおかしくないよね、リアルにこんなことも起こりうるよね、というメッセージのように感じました。
純粋な子どもたち
私が一番気になったのは、映画ではあまり出てきませんでしたが、エミリーとステファニーの子供たちです。
エミリーが計算高く冷酷で秘密主義になったのは、エミリーの実の父からの虐待によるものでした。そしてステファニーが義兄と関係を持ってしまったのも、大好きな父親の死でした。
そう考えると、エミリーが失踪を偽装し結局は生きていて、夫の殺人未遂で逮捕されてしまったことは、息子のニッキーにも大きな影響を与えると思いました。
彼女は本当にニッキーのことを愛していたとは思いますが、幼少期の壮絶な経験から、その愛情表現は歪んでしまったんだろうなあ思うと、エミリーだけが悪いわけじゃないのになといたたまれない気持ちになり悲しくなりました。
「シンプルフェイバー」のキャストの魅力
ブレイク・ライブリー
主人公のひとり、エミリーを演じています。「アデライン・百年目の恋」でその美貌に惹かれ大好きになりました。
長編ドラマ「ゴシップガール」で人気を博した彼女ですが、そのドラマの役をひきずらず、それぞれの映画では全く違う役柄を演じ、演技の広さから女優魂がうかがえます。
今回はカッコイイキャリアウーマンを演じていますが、スーツを着こなし、強い口調で話し、慣れた手つきでマティーニを作る姿には惚れ惚れしてしまいます。
アナ・ケンドリック
まじめでDIYが好きな郊外に住むシングルマザー、ステファニーを演じています。
どこか抜けてそうなまっすぐな役柄がぴったりなアナは、この映画では、人気のブログの情報網とその行動力で、最終的に探偵事務所を立ち上げるまでになります。
「お母さん業が大好き」というセリフが心に響きました。
ヘンリー・ゴールディング
「クレイジーリッチ」で主人公の婚約者役を演じ、一躍有名になったヘンリー。「クレイジーリッチ」では大富豪の息子で、お金持ちなのにひねくれてない素敵な男性を演じていますが、今作品では「悲しみから自分の妻の親友と肉体関係を持つ」という人間味あふれる役を演じています。
誠実そうな見た目なのに、大学の生徒に手を出す一面もあるなんて・・人間不信になりそうです。